吹三地区スマイルネット声かけ見守り訓練で、認知症になっても安心できるまちに!
吹三地区福祉委員会では、「孤独死をなくそう」をテーマに、高齢者に対する吹田市の取り組みや、自治会の取り組みについての講話を聴いたり、自治会ごとで現状をグループワークして情報共有をするなど、「高齢者の見守り」について地域で考える機会を年2回設けてきました。
昨年度末には吹三地区福祉委員会幹事を対象に「認知症サポーター養成講座」を開催し、学びを深めました。
今年度は「今まで積み重ねてきたことを実践できる機会を持ちたい」と幹事内で意見があがり、吹田市認知症地域サポート事業に取り組むことになりました。
そこで、昨年8月から地域包括支援センター、グループホーム「あい」などの専門職を交えた実行委員会を立ち上げ、月1回話し合いを重ねてきました。

昨年11月、12月には「認知症サポーター養成講座」を吹三地区の住民向けに実施しました。
認知症の方への声のかけ方について実行委員にロールプレイをしていただき、訓練当日にどのような声かけをすればいいのかイメージを共有しました。
そして1月27日(日)、「吹三地区スマイルネット声かけ見守り訓練」を実施しました。
実行委員会からの概要説明のあと、参加者が3グループに分かれ、1人1人が認知症役の実行委員に声かけをしました。


参加者は「驚かせない、急がせない、自尊心を傷つけない」を意識して、工夫して声かけをされていました。
訓練後、参加者と認知症役の実行委員にインタビューをしました。
参加者からは
「とても緊張した」
「会話をどう続けるべきか悩んだ」
「初めに自分の名前を名乗るべきだった」
と感想をいただきました。
認知症役の福祉委員からは
「声かけ役の方から、『私は地元の者です』と言われると安心した」
「声かけをしてもらえるのは気持ちが良い」
と感想をいただきました。
その後NPO法人認知症の人とみんなのサポートセンターの杉原氏より、講演いただきました。

「訓練では、声かけ役の方が丁寧な言葉で、笑顔で話しかけているのが良かった」
「目線を合わせて話をしているのがよかった」
と、訓練の総評を述べていただきました。
その後、認知症の方の気持ちになって接することが大切だと、再度認知症の方への接し方のポイントについて具体例を挙げながらご説明いただき、さらに学びを深めることができました。
2月28日に行われる「高齢者見守り体制づくり講演会」にて、今回の取り組みが発表されます。
ぜひお越しください。